介護の業界で働いていたり、今後働いて行こうと考えている人であれば、多くの人が給料の高い職場で働きたいと思うことでしょう。
せっかく介護の仕事をするのであれば、少しでも高い給料の職場で働きたいのは当然のことです。しかし、具体的にどうすれば、給料の高い職場で働けるのか分からないことも多いでしょう。
そこで今回は、給料の高い職場を探すために必要なポイントを3つ厳選してまとめました。
最近は高額の求人が増えている傾向にあります。この記事に書いてあることをマスターすれば、今より給料の高い職場がきっと見つかるはずです。
目次
給料の高い職場を職場を探す3つのポイント
まずは、給料の高い職場を探す3つのポイントを紹介します。
◆給料の高い職場を探す3つのポイント
- 給料の高い施設を選ぶ
- 夜勤手当の多い職場を狙う
- 複数の転職サイトを利用する
それでは、これらについてひとつずつ丁寧に解説していきます。
給料の高い施設は「特別養護老人ホーム」
施設型と居宅型で給料の目安は違う
「介護職」といっても、様々な形態で働いている人がいます。
ここでは主に介護の現場となる訪問型、通所型、施設型の3つの職場の形態の給料を比較してみました。
職場形態 | 給料目安 | 概要 |
訪問型 | 291,930円 | 利用者の方の家に訪問し介護する(例:ホームヘルパー) |
通所型 | 262,900円 | 利用者の方が通いで利用する介護施設(例:デイサービス) |
施設型 | 332,260円 | 利用者の方が入居する介護施設(例:特養) |
出典:厚生労働省「第28回介護事業経営調査委員会資料一式」
この表を見て分かるように、職場形態でみると、施設型が1番給料が高く、次に訪問型、1番給料が安いのは通所型となっています。施設型の給料が高くなる理由としては夜勤があることです。
夜勤手当がある分、他の職場形態よりも高額の給料をもらえる場合が多いです。職場の形態により給料が大きく変わってきますので、どのような職場で働くかということは慎重に決めたほうが良いでしょう。
施設型なら特別養護老人ホームが高給になりやすい
給料が多くもらえる施設型の職場の中でも、特に特別養護老人ホームは給料が高い傾向にあります。
その理由は2つあります。
◆特別養護老人ホームが高給になる理由
- 社会福祉法人が運営していること
- 介護量が多いこと
1点目として、社会福祉法人が運営していることが挙げられます。特別養護老人ホームは、公益法人である、社会福祉法人が運営しています。社会福祉法人は厳しい基準を満たさないと設立できないため、社会的な信頼の厚い法人です。民間の会社との違いは、地域福祉の充実・発展という「公共性」、利益を目的としない「非営利性」、事業の持続という「安定性」が挙げられます。利益を目的にしないと、給料も低いのではないかと思うかもしれません。
しかし、民間の会社は利益を上げるために人件費のコストカットなどをする場合もあるので、実際には公共法人のほうが給料が高くなることが多いです。また、公共法人は税制や補助の面で優遇されているので、安定性も高いといえます。比較的規模の大きい公共法人が多く、いくつもの事業所を運営している傾向があるため、資金に余裕があり、人件費にも資金を割きやすいという特徴もあります。
2点目として、介護量が多いことが挙げられます。特別養護老人ホームは介護度の重い利用者が数多く利用しているため、他の施設に比べると業務量が多くなったり業務の難易度が高くなる場合がほとんどです。そのため、職員を確保するために周囲の施設よりも高額の求人を募集する傾向があります。
これらの理由から特別養護老人ホームは、介護の事業所の中でも給料が高くなりやすい傾向にあるのです。
夜勤手当の多い職場だと給料が高くなりやすい
夜勤手当でどれくらい給料が変わる?
夜勤手当の金額や、夜勤の回数にもよりますが、月給で50,000円前後給料が変わる場合もあります。
つまり、夜勤手当は給料の中でもそれだけ大きなウェイトを占めているということです。
例えば、1回の夜勤手当が8,000円で、月に6回程度夜勤に入ることができれば、48,000円の手当が付きます。7回の夜勤であれば56,000円の手当になります。
年収と考えると平均50,000円×12か月で60万円の収入になります。
年収60万円アップと考えると、夜勤手当により給料が大きく変わることが、おわかりいただけると思います。
夜勤専従という働き方もある
夜勤専従とは夜勤のみを行う勤務形態のことです。
夜勤専従の働き方では、2つのメリットがあります。
◆夜勤専従のメリット
- 少ない日数の勤務で高収入を得ることができる
- 夜勤と日勤の交互の勤務よりコンディションを整えやすい
夜勤の場合は、1回の勤務あたりの収入が高くなります。そのため、夜勤のみを行う夜勤専従では少ない日数でも高収入を得ることができます。
一方で、夜勤を行う場合、体調管理が難しいのが難点です。しかし、夜勤専従であれば基本的に夜間のみ働くことになりますので、日中の勤務と夜間の勤務を両方こなす場合に比べ、一度生活リズムを作ってしまえば安定的に働くことができます。
そのため、夜勤が得意という方には夜勤専従は有力な選択肢の1つとなります。
夜勤専従について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

複数の転職サイトを利用する
転職サイトなら給料順に検討できる
給料の高い施設を探すには、転職サイトを利用すると便利です。
一昔前とは違い、インターネットの転職サイトに登録すれば、自分が求める条件で求人を絞り込むことで、簡単に給料の高い求人をリストアップできるようになりました。
自分で施設のホームページを探したり、求人を検索するとなると、膨大な作業になり、なかなか良い条件の求人を絞り込むことが難しいでしょう。しかし、求人サイトを使えば求人がまとめられているので、お手軽に情報を収集できます。
転職サイトを複数使うことで比較ができる
さらに複数の求人サイトを使って情報を集めることで、様々な施設の給料を比較することができます。
転職サイトはそれぞれ取り扱っている求人が違うため、ひとつのサイトで施設を探すよりも複数のサイトで探した方が選択肢の幅が広がるでしょう。
給料を上げたいと考えるのであれば、しっかりと事前に情報収集をして、今よりも給料が上がる職場はどこなのかを探していく必要があります。
転職エージェントが賃上げ交渉してくれる
転職サイトを利用すると、専属の転職エージェント(転職コンサルタント)がついてくれるサイトもあります。
転職エージェントを利用するメリットはいくつかありますが、給料を上げるという面においては、職場との交渉を代行してくれるということが挙げられます。
新卒採用に比べ、転職において、給料をいくらにするかというのはとても曖昧です。なぜかというと、応募してくる人の年齢や経歴、所持している資格が様々だからです。
そのため、交渉によって、提示された給料よりも高い給料を貰うことも可能です。
しかし実際には、職場側の提示する給料よりも高い給料を受け取りたいと思っても、自分で直接言うのは心理的に難しいと感じるのではないでしょうか。そういった場面で、代わりに交渉してくれるのが転職エージェントです。転職エージェントは多くの転職者のサポートをしてきており、給料の交渉も何度も行ってきたことがあるため、安心して任せることができます。
給料の高い介護職場探しをする上での注意点
給料の高い職場を選ぶうえでの注意点
給料の高い介護職場探しをする上での注意点は3点あります。
◆給料の高い介護職場探しをする上での注意点
- 資格手当や夜勤手当の多い職場を探す
- 各施設の雇用条件をしっかりと比較する
- 給料以外の項目について考える
順番に解説します。
資格手当や夜勤手当の多い職場を探す
給料の高い職場を探すうえで注意しなければならないのが、手当の存在です。
特に資格手当や夜勤手当は施設によって異なり、給料に大きく影響するので、必ず確認したほうが良いでしょう。もし夜勤を多くこなして給料を上げたいのであれば、夜勤手当の高い施設を探す必要があります。
資格手当に関しても、今自分が持っている資格の資格手当はもちろんですが、今後取得しようと考えている資格の手当がいくらなのかということにまで目を向けられると良いでしょう。
各施設の雇用条件をしっかりと比較する
また、各施設の雇用条件や勤務体系についても比較する必要があります。
特に、夜勤勤務については、施設によって違いがあるので、注意しましょう。具体的には、8時間勤務と16時間勤務の夜勤があります。
8時間の夜勤は拘束時間が短い代わりに夜勤手当が少なく、16時間の夜勤は拘束時間が長い代わりに夜勤手当が多い傾向にあります。
8時間の夜勤は比較的負担の少ない勤務ですが、明けが休みの扱いとなるのが特徴です。具体的には夜勤、明け、早番といった勤務が組まれやすい傾向にあります。そのため人によってはあまり休めた気がしない、休みが少ない、と感じるかもしれません。
16時間の夜勤は比較的負担の多い勤務ですが、明けが出勤の扱いとなるのが特徴です。具体的には夜勤、明け、休みといった勤務が組まれやすい傾向にあります。そのため人によっては夜勤は大変だけどしっかり休める、休みが多いと感じるかもしれません。
どちらの夜勤形態にも一長一短があるので、自分に合った働き方を考える必要があります。ただし、夜勤手当は16時間夜勤の方が多い傾向にあるので、給料の高さという観点では16時間夜勤がおすすめです。
給料以外の条件は悪い可能性がある
「高い給料」ということにフォーカスして職場探しをすると、夜勤が多くなったり、業務が大変になる可能性は高くなるでしょう。「高い給料 ≠ 劣悪な労働環境」ではありませんが、もし「夜勤はしたくない」とか「休みを多く取りたい」といったことが、「高い給料」よりも優先順位として上なら、給料以外の面を優先させていく必要があります。
しかし、忘れてはならないのが、あくまでも「低い給料 = 良い労働環境」ではないということです。ブラックな職場の場合、低い給料で労働時間が長くサービス残業が状態化していたりする可能性もあります。
また、「職場探しをする上で最初に行って欲しいこと」はどういった施設で働きたいのか、優先順位をつけることです。
「高い給料」を最も優先するのであれば、今回紹介した方法はどれも有効な方法なので、ぜひ取り入れてみてください。
まとめ
最後にここまでの内容を簡単にまとめます。
- 特別養護老人ホームを選ぶ
- 夜勤手当の金額に注目する
- 複数の転職サイトを利用する
この記事に書いてあることを実践すれば、必ず給料の高い職場を探すことができます。
転職は大きな労力を伴いますが、給料面が改善されれば生活の質や将来の見通しが良くなることは間違いありません。
ご自身に合った素敵な施設を見つけられることを願っています。
【介護転職サイト】ランキングBest3!
第1位 きらケア
![]() |
求人数も多く、登録必須のサイト!! |
第2位 かいご畑
![]() |
転職すると介護資格が0円で取得できる!! |
第3位 スマイルSUPPORT介護
![]() |
業界トップレベル!求人数10万件! |
番外編 きらケア介護派遣
![]() |
介護派遣に特化!資格支援制度もあり! |
この続きは下記の記事に詳しく書いています。こちらも参考にしてみてください。
