介護業界への就職や転職に興味がある方々は「グループホーム」についてご存知でしょうか?
- 「聞いたことはあるけど、仕事内容や施設との違いがわからない」
- 「グループホームの給料はどのくらいなんだろうか?」
- 「夜勤があったりするのだろうか?」
- 「1日の仕事の流れを知りたい」
働いたことのない人の中には、こういった疑問を持っている方も多いかもしれません。
そこで今回は「グループホーム」がどういった形態の施設なのか、といった基本的なことから、仕事内容や給料、求人についてまで詳しく解説していきます。
目次
グループホームの概要
まずは、概要を簡単にまとめておきます。
グループホームの概要 | |
---|---|
事業形態 | 施設型 |
給料 | 月給17万円~38万円 |
夜勤 | あり |
仕事内容・特徴 | 居住する利用者の生活を支援する |
次に、それぞれについて詳しく説明していきます。
グループホームの事業形態
グループホームとは?
グループホームとは、正式名称を「認知症対応型生活介護施設」といい、主に軽度の認知症高齢者が少人数の集団となり、専門スタッフ等の援助を受けながら生活する施設です。
この施設は厚生労働省が規定する法律に則り運営されています。
少人数の集団をユニットと呼んでおり、1ユニットの最大入所人数は9名です。
施設によっては平家で2ユニットあったり、2階建でそれぞれ1ユニットずつなど、複数ユニット運営している施設が多くあります。1つのユニットにそれぞれ居室・ランドリールーム・浴室・トイレ(2〜3個)、台所・食堂があり、そのユニット内で必要最低限の生活ができるようになっています。
事業形態としての他施設との違い
介護施設においては、民間施設か公共施設かという大きな分類がありますが、グループホームは民間施設に分類されます。
他の施設との違いでいうと、「老人保健施設」や「老人福祉施設」では看護師が常駐していますが、グループホームはその限りではなく、看護職員は1〜2人の配属があれば良い方です。その為、ターミナルケア(看取りケア)は基本的に行っておりません。
グループホームの給料と求人
グループホームの給料
グループホームでの時給、月給、年収はおおよそ次の範囲です。
◆グループホームの給料
時給:1,000円~1,800円
月給:17万円~38万円
年収:200万円~600万円
給料は持っている資格や勤務年数によって変わってきます。また地域によっても差があります。
夜勤手当ては運営する組織によってかなりの差がある為、それぞれの施設を比較することが必要です。
同じ入居型施設の「特別養護老人ホーム」と比べると、給料は若干低くなっています。グループホームは事業所自体が小さかったり、入居者の介護度が低い傾向があることなどが要因のようです。
グループホームの求人
グループホームの求人は非常に多くあります。
他の施設と同様に、「介護福祉士」等の資格を所有している人の方が、就職しやすいのは確かですが、無資格OKの求人も多々あります。
もし無資格・未経験からグループホームに転職するのであれば、無資格・未経験に強い転職サイトを利用すると良いでしょう。
グループホームの仕事内容
勤務形態と仕事内容
勤務形態は早番、日勤、遅番、夜勤の4交代のシフト制で行います。業務開始時間は運営している法人などにより差異がありますのでこの限りではありませんが、一例としての勤務形態を紹介します。
◆グループホームの勤務シフト例
- 早番7:30〜16:30
- 日勤9:00〜18:00
- 遅番10:30〜19:30
- 夜勤15:00〜翌9:30
基本的に早番と遅番、夜勤は1名ずつ、日勤が1〜2名で日々の業務をこなします。日中は各勤務シフトの人が重なるので、人数が多くなります。
続いて、1日のスケジュールと業務内容について見ていきましょう。
◆勤務シフトと1日の仕事のスケジュール
このように、グループホームは入居型の施設のため、シフト制で交代勤務が行われます。
グループホームと他施設の違い
グループホームは主に軽度の認知症高齢者を受け入れる民間の入居型施設です。利用者でみると、認知症だが普通の生活がある程度送れる方が入居しています。
同じような施設は、民間施設だと有料老人ホーム、公共施設だと特別養護老人ホームが挙げられるでしょう。
有料老人ホームは認知症でなくても入れる施設や、要介護度の高い方も入れる施設など、施設によって受け入れる方の要介護度に幅があります。一方、特別養護老人ホームの場合は重度の方が優先的に入れる施設です。受け入れる利用者の要介護度がグループホームと他の施設だと少し違うのです。
また、グループホームは業務内容を見てもらっても分かるように、生活にかなり密着しています。散歩や庭の草むしり、買い物や掃除、洗濯など、その業務のほとんどを利用者と一緒に行うことは1つの特徴として挙げられるでしょう。
グループホームで働くメリット・デメリット
グループホームで働くメリット
グループホームで働くメリットは3つあります。
◆グループホームで働くメリット
- 無資格・未経験でも働きやすい
- 介護職としてのスキルが向上する
- 家事スキルが向上する
1つ目は、無資格・未経験でも働きやすいということです。なぜかというと、グループホームは要介護度の低い方が多く、自立した日常生活の支援を行うことがベースとしてあるため、難しい医療行為が行われることが少ないからです。実際に求人では、無資格・未経験でも募集している施設がたくさんあります。
2つ目は、介護職としてのスキルが向上するということです。グループホームでは基本的に軽度の認知症の人が入所しています。そのため、認知症がどういったもので、どのように対応していけば良いのかを仕事を通して学べます。高齢者介護と認知症は切っても切れない関わりがあるので、良い経験になるでしょう。
また、入所人数が少ないので、一人一人の利用者の方としっかり関わることができます。他の施設よりも利用者の方と深く向き合うことができると、向き合ったからこそ得られる学びがあるでしょう。
3つ目としては、家事スキルが向上するということです。グループホームは、入居型の施設で、生活に寄り添う形の介護施設です。そのため、一般的な家事を行うことが多く、家事能力が上がります。職員の中には野菜の切り方も分からないような状態だったのが、得意料理が煮物になるなど、料理の腕がかなり上がる職員も居ます。
グループホームで働くデメリット
続いて、グループホームで働くデメリットですが、こちらは2つあります。
◆グループホームで働くデメリット
- 認知症の方の対応に苦慮することもある
- 夜勤が忙しい
まず1つ目についてですが、認知症について詳しく知ることができる反面、その対応に苦慮することもあります。認知症と一言にいっても、アルツハイマー型や脳血管性、レビー症体など、種類はいくつもあり、またその度合いも様々です。ニコニコしている人もいれば、何かに執着していてそれを制限されると叫び出す人、職員に暴力や暴言をする人など多岐に渡ります。認知症の初期症状の一つと言われる物盗られ妄想が酷く、日中の殆どを険しい顔で犯人探しをしていたり叫んでいたりする人もいるため、精神的に参ってしまう職員もいます。
次に2つ目ですが、夜勤が1人体制の施設が多いことです。1人体制だと、何かあったときの対応が自分になるため、仮眠もしにくくなります。
まとめ
少ない限られた利用者の方々と一緒に季節の移ろいを感じながら、ゆっくりとした老後生活過ごしてもらうことを支援するのが、グループホームの職員における役割です。そういった方々を支援したいと思える人が、グループホームで働くことに向いています。
また、無資格・未経験でも働くことができるので、興味がある方は問合せや施設見学をしてみると良いでしょう。
グループホームも精神的にも肉体的にも辛い部分というのははありますが、それはどの介護施設でも同じです。
もし、その他の施設について知りたい方は、この記事も読んでみてください。

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