介護職員って辞めやすいの?離職理由を分析!

介護の仕事に転職をしようと検討している人は、長く続けていけるかどうか不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

  • 「介護職ってきついから続けられるかな?」
  • 「年上の人と接するのって気難しくて大変そう」
  • 「給料が低くて辞める人ってどのくらいいるんだろう?」
  • 「全く違う業界だから、今までやってきた仕事で活かせることが無さそう」

介護に興味があってこの業界に飛び込んだとしても、自分に向いているかや、給料がどの程度もらえるかなどが気になるのは当然のことです。また、離職者がどれくらいいて、どんな理由で辞めていくのかも知っておきたいところでしょう。

今回は、実際に辞めていった人の辞めた理由を知っていただき、不安な部分を少しでも軽減して貰えたらなと思います。

介護職の離職率は高いのか?

介護職を辞めていく人の割合

「介護職は離職率が高い」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?

最新の介護労働安定センターによる介護労働実態調査によると、訪問介護員、介護職員の平成29年10月1日から平成30年9月30日までの採用率は18.7%だったのに対して、離職率は15.4%でした。

このように、介護職は出入りの多い業種だというのはデータからも裏付けされています。

しかし、離職率に関しては平成25年から平成29年まで16%台だったので、昨年ようやく低下傾向に入っており、改善の兆しも見えだしています

介護職員の勤続年数

介護職の離職者を勤続年数で分けた時、勤続1年未満が全体の約4割、勤続3年未満が約2割と、勤続3年未満で辞めた人が全体の6割にものぼります。

辞めていく理由については、後ほど書きますが、1年未満での離職が多いのが気になるところです。

介護の仕事に就く人はどんな人?

介護の仕事を選んだ理由

介護の仕事をしている人への調査で、現在の仕事を選んだ理由を聞いた調査結果は次のようになっています。

◆介護職を選んだ理由

  1. 働きがいのある仕事だと思ったから
  2. 資格・技能が活かせるから
  3. 人や社会の役に立ちたいから

引用:「平成30年度介護労働実態調査

このように、介護の仕事に就く人は、とても高いモチベーションを持って働き始めている人がほとんどです。上位3位以外でも、『お年寄りが好きだから』『介護の知識や技能が身につくから』など、意欲的な回答が目立ちます。それなのに3年以内に離職する人が多いのはどうしてでしょうか。

今の職場を選んだ理由

複数回答可の調査で、現在の法人に就職した理由は次のようになっています。

◆現在の法人に就職した理由ベスト3

  1. 通勤が便利だから
  2. 資格・技能が活かせるから
  3. やりたい職種・仕事内容だから

引用:「平成30年度介護労働実態調査

「介護職」を選んだのにも関わらず、就職先は「通勤が便利だから」という理由での就職が多くなっています。「業界」は選んでいますが、「職場」を選んだといえる調査結果にはなっていません。

ちなみに、下位の方は次のようになっています。

◆現在の法人に就職した理由ワースト3

  1. 教育研修等が充実しているから
  2. 子育て支援が充実しているから
  3. 福利厚生が充実しているから

引用:「平成30年度介護労働実態調査

これらの結果から考えると、職場をどこにするかというのを決める判断が、『近くで介護の仕事が出来れば職場はどこでもいい』というようにも思えます。

確かに通勤等は近いほうが良いでしょうが、他の業界では選ぶ理由のトップに来ることはまずないでしょう。非正規雇用の労働者が多いこともあり、就職前はどこも同じような職場に思えるのかもしれません。

『ここで働きたい!』というような思いや、『色々な施設を見学し、考えてこの職場へ就職した』というものがないため、離職をしやすくなっているのではないでしょうか。

どうして介護の仕事を辞めたの?

介護職をやめた理由

介護関係の仕事を辞めた人に理由を聞いた調査結果があります。

◆介護職を辞めた理由

  1. 人間関係に問題があったため
  2. 結婚・出産・妊娠・育児のため
  3. 他に良い仕事・職場があったため

引用:「平成30年度介護労働実態調査

結婚や出産などは仕方ないとして、やはり人間関係に関する問題で辞めていく人が多いようです。また、『他に良い仕事・職場があった』という理由も多くなっています。これに関しては、先ほども書きましたが、就職の際に、真剣に職場選びをしなかったことが原因で、このようなことが起こるのかもしれません。

職場への不満

離職理由が人間関係を含めた職場にあることが分かりました。では次に、今の職場に対して、不満を持っている内容を深掘りしていきましょう。

◆今の職場への不満

  1. 業務改善の機会がない
  2. 法人(事業所)や上司から働きぶりが評価されない
  3. 期待される役割が明確ではない
  4. 目標にしたい先輩・同僚がいない
  5. キャリアアップの機会がない
  6. 生計を立てていく見込みがない

引用:「平成30年度介護労働実態調査

どれも目を覆いたくなるような意見です。

そして意外にも、上昇志向の高いことが伺えます。

1や3に関しては、自分で改善できる努力ができる内容です。しかし、これらに関して、色々なアプローチをした場合や、その他の不満がある場合は、今の職場よりも良い職場を探したほうが良いかもしれません。

こういった問題は、職場の体系的な問題であることが多く、自分一人で改善することは難しいものです。そのため、職場を変えていくというよりも、自分の環境を変えるほうが早くて効率的でしょう。ただし、そもそもの原因として、真剣に職場選びをしなかったという、自分にも非があることを忘れずに、次の職場選びは真剣に行うことが必要です。

また、これから介護業界に来る人は、こういった不満を持ちやすいことを念頭に、職場選びをすることをおすすめします。

人間関係に関しての不満

職場での人間関係などの悩み、不安、不満などについての調査では次のようなことが挙がっています。

◆人間関係の悩み

  1. 部下の指導が難しい
  2. 自分と合わない上司や同僚がいる
  3. ケアの方法等について意見交換が不十分である

引用:「平成30年度介護労働実態調査

介護職に就く人はモチベーションが高いので、3のような意見が出るのかもしれません。対して1のような意見が1位にくるようでは、職員の高いモチベーションを受け止めることが出来ず、働く人に不満を感じさせている印象を受けます。

こういった人間関係の不満や悩みというのは、介護業界に関わらず、どんな職場でもあることです。

職場見学などで、その職場の雰囲気を見ておくことは大切ですが、就職前から、必要以上に身構えることはないでしょう。

実際にあった退職のエピソード

入社1年半で辞めたMさん(男性20代)

他法人でデイサービスの介護職として働いていたMさん。

転職して来てから、研修として特養、デイサービス、ヘルパー、福祉用具の実習生として仕事を体験してもらい、相談の結果、福祉用具部門で働くことになりました。

福祉部門では、先輩職員や管理者とも関係が良く、笑顔もよく見られていました。ところが、半年ほど経った時の面談で「福祉用具の部門では続けられない」と言うのです。体力的にベットなどを運ぶのがきついとのことでした。福祉用具の仕事上、ベットなど福祉用具の搬入が出来なくてはなりませんので、多少の体力が必要な仕事ではあります。

そういった事情もあり、小規模多機能の介護職に異動してもらうことになりました。介護職としての経験もあり、利用者さんへの対応も良かったので、本人の希望を尊重したのです。

しかし、1ヶ月ほどしてM君から退職したいという意向を聞かされることになりました。

退職理由は介護以外の仕事をしてみたいとのことでしたが、その後別の介護施設で働いているので、介護職自体が嫌だったわけではないようです。

周囲との関係が上手くいかなかったのか、給与面で不満があったのか、実際のところは、今となってはわかりません。

入社1年で辞めてしまったHさん(女性40代)

以前は特養で働いていたHさん。

先程のMさんと同様に各サービスの体験をしてもらい、本人と相談した結果、本人がやってみたい、ヘルパーとして勤務することになりました。

経験値が高かったこともあり仕事ぶりには問題がなく、ヘルパーステーションとしても『将来は主任に』と期待していました。しかし、1年ほどして本人から退職したいという希望が出て、退職することになりました。ヘルパー部門としては全力で引き止めたようですが、本人の希望する条件を満たせなかったようで退職してしまいました。

退職後は他事業所のヘルパーステーションで働いているので、仕事内容ではなく会社自体に不満があったのでしょう。その後はまた転職し、現在は老健の介護職員をしているようです。

退職エピソードから分かること

この2つのエピソードから分かることとして、次のことが挙げられます。

  • 介護職が嫌で辞めているわけではない
  • 介護職は転職しやすい

まずは、「介護職」が嫌になったわけではないということです。これは退職後、別の介護施設で働いていることからも分かります。この2人に関しては元々、別の施設で介護職をしていたこともありますが、「介護職」は仕事内容がイメージしやすいことから、働いてみたら想像と全然違ったということがあまりないのかもしれません。

次にいえるのは、介護職は転職しやすいということです。転職しにくい業界や、転職したら給料が下がる業界というのは、多く存在します。そのため世の中には、転職したくてもできない(しにくい)といった人も多くいます。それに比べて介護業界は、何かあったら転職できます。これは働く側からすればメリットといえるでしょう。介護業界が全体的に人手不足なことや、介護職で働く人が資格を保有しているという強みを持っているため、こういった転職がしやすい環境になっているのですが、これは今後もしばらくは続くはずです。

まとめ

今回は介護職員の離職についてみてきました。

離職しやすい人の特徴と改善方法
  • 上昇志向がある人 ⇒ 就職前に職場環境をしっかりと確認する
  • 人間関係に不満がある人 ⇒ 就職前に職場の雰囲気をみる

介護業界は業界内での転職が多い業種です。

これは、どこの会社でも業務内容は似ており、さらに星の数ほど施設があることや、介護業界自体が人手不足で、転職がしやすい環境にあることが要因となっているでしょう。

介護職の方はモチベーションの高い人が多いのですが、事業所というよりは仕事内容で就職先を選んでいる方が多いようです。下調べをあまりせずに『介護の仕事ならどこで働いても大丈夫』と軽い気持ちで就職し、職場の教育方針や条件が合わないことに気づき、辞めてしまうという人が多いことが分かりました。

そうならないためにも、『この施設で働きたい』『この人の元で働きたい』といった魅力を持った職場を探すことが大切なのではないでしょうか。

 

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