介護の仕事は資格が無くても働くことが可能です。しかし即戦力として知識や技術を初めから求める職場や、入職後に資格取得を支援する職場も増えてきています。
介護の資格を持っている、また資格取得を目指しているということは、向上心があり介護の仕事をこれからも目指していると前向きに捉えられ、転職する際にはとても有利になることは確実です。ただ、資格を取ることは容易なことではなく、多くの場合は仕事をしながらの勉強になり、時間も労力もかかります。いかに自分の負担を少なくし、効率よく確実に資格を取得していくかを考える必要があります。
目次
介護の職場の現状を把握する
介護の職場と資格
介護の仕事では女性が多く活躍をしています。比較的に女性の方が多いですが、徐々に男性も増えてきて、近年では外国人の方を採用している施設や事業所も多くあります。年齢層も幅広く、20歳代から50歳代や60歳代で活躍している方もいます。介護職は性別や年齢問わず活躍ができる仕事です。
様々な方が活躍していることは良いことですが、一方で、職員の質を保つということが難しくなることも問題としてあります。そのため、介護職員に対しては、基本的な知識や技術を身に付けてほしいということで、資格取得を積極的に支援している職場もあります。そういった職場では、スクールに通う場合は時間が必要になるので、職場で配慮をしたり、受講料を補助しています。
また、介護転職サイトでも、一部のサイトでは転職者のキャリアアップ支援のために、無料で資格取得の支援をしてくれるところがあります。
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資格取得についての考え方
介護の職場では、資格が無くても働くことは可能ですが、仕事をする上では知識や技術が必要であり、基礎的なことを学ぶことはとても大事なことです。
資格を取得することで、キャリアアップや給料アップにも繋がり、転職の際には職場を選ぶ範囲が広がります。採用側としては、資格を取得していることで、仕事に対する意欲ややる気など向上心を感じられるため、採用を左右することにもなります。
例えば介護職員初任者研修と介護福祉士の資格を比べた時、どちらを採用するかとなると介護福祉士を選ぶことが現状としてあります。
介護職で働いていくことを決意した時に資格取得は必須で、今の職場にしても転職をするにしても有利になることでしょう。
自分の現状の把握、目指すことを考える
介護の仕事をするにあたり、自分が何を目指しどうなりたいかを考える必要があります。働く職場の選択範囲を広げることはもちろんですが、自分がやりたいことではない資格を取得しても、活かせないのであれば無駄になります。
資格取得には時間も勉強する労力も必要です。仕事をしながら目指している方も多いことでしょう。そうならないためにも、将来のビジョンを考えて自分に必要なことを見つけましょう。
介護職の資格種類
【介護職員初任者研修】
介護職員初任者研修は、昔のホームヘルパー2級、介護職員基礎研修の代わりとなる資格で、介護の基礎を学ぶことができます。介護職員初任者研修の資格は3か月程度で取得することができます。
スクールに通い、130時間の講習を受ける必要があります。スクールにより、短期間通学、夜間通学、週末通学、通信を中心に行うカリキュラムなどがあるので、自分の状況によって選ぶことができます。最終的に試験に合格をする必要がありますが、難易度としては低いので、しっかり勉強していれば落ちることはほとんどありません。
初任者研修については下記の記事で、詳しく取り上げています。
【介護職員実務者研修】
介護職員初任者研修で学んだことを基礎に、より実践的な技術や知識を身に付ける資格です。昔のホームヘルパー1級の代わりとなる資格です。
実務者研修も介護職員初任者研修と同様スクールに通いますが、450時間の講習を受ける必要があり、6か月程度で取得が可能です。こちらもスクールによって短期間や通信制など様々なカリキュラムがあります。また、介護職員初任者研修の資格保持者や、以前のホームヘルパー2、3、級や介護職員基礎研修を取得していると、受験科目の一部免除もあります。
介護福祉士の国家資格受験時には、実技試験が免除されます。
【介護福祉士(国家資格)】
介護職では唯一の国家資格です。介護福祉士の国家資格を取得するためには、3年以上の実務経験と実務者研修の受講が必要になります。取得には3年以上の実務経験を必要とするため、高い知識と技術が身につけていることが必要です。
介護職員初任者研修や介護職員実務者研修のように受講すれば取得できる資格とは違い、安易に考えて受験をしてしまうと不合格になる可能性もあります。
資格試験も難易度は上がるため、覚悟をもって勉強をすることは重要になります。試験は1年に一度なので、不合格になると次は1年後になります。仕事をしながらの勉強を新たに1年と考えるとモチベーションも下がり、やる気を無くす可能性もあります。介護福祉士の取得を考えているならば、1度で合格をしたいところです。
スクールに必ず通う必要はありません。独自で勉強をするか、介護福祉士受験のための対策講座などあり、通信や通学で学ぶこともできます。なかなか自分で勉強するのが難しいのであれば、このような対策講座を受けることも方法としてはあります。
難易度は高いですが、介護福祉士の資格を持っていることのメリットは大きく、高い知識と技術を持っているとみなされ、転職には大いに有利になることは確実です。
【介護支援専門員 ケアマネジャー】
ケアマネージャーは介護の資格の中では最も難易度が高く、介護職として働く最終目標到達資格といえます。ケアマネジャーの合格率は2割に届かず、試験はかなりの難関です。難関を突破し試験に合格すると研修があります。研修名称は「介護支援専門員実務者研修」と呼ばれ、ケアマネジャーの試験の目的は、この研修を受ける知識があるかどうかを判断するもです。
研修は87時間で、日程は5日間の講義、演習と3日間の実務研修を受ける必要があります。研修はとてもハードな内容になります。自宅での課題作成や演習ではグループワーク、発表を何度も繰り返します。発言や人前での発表は苦手な人も多いでしょうが、そんなことは言ってられなく、容赦なく次から次にこなしていかなくてはならないので、かなり大変です。
試験に関しては何度もトライしている人も多いのではないでしょうか。年々難易度や受験要件が厳しくなっており、国家資格を有し5年以上の実務経験または、生活相談員や相談支援員などの相談業務の5年以上の実務経験が必要になります。ちなみに2017年までは、ヘルパー2級でも無資格者でも、5年に実務経験があれば受験が可能でした。2015年までは国家資格を有していれば試験の一部免除もありました。今後も受験要件が厳しくなることは明らかです。
ケアマネジャーは専門職です。ケアプラン作成や認定調査などはケアマネジャーにしかできません。高齢者が増える中で必ず必要な資格で、働く職場は多く、自分のライフスタイルに合わせて職場を選ぶことができます。さらに給料も高いので、難易度を乗り越えて資格取得をするメリットは大いにあります。
キャリアアップ転職を考える
資格ごとの給与の差
職場によっては介護の基礎的な知識や技術は身に付けてほしいと、あらかじめ基礎資格として、介護職員初任者研修取得者と募集要件に掲げている職場も多くあります。また、介護職初任者研修はハローワークの就職者支援制度で無料受けることもできます。
各資格の給与の差を比較すると、無資格者と介護職員初任者研修は平均給与で月約15,000円の差があります。介護職員初任者研修と実務者研修では平均給与で月約10,000円の差となります。そして実務者研修と介護福祉士では平均給与で月約23,000円の差があります。介護福祉士とケアマネジャーでは平均給与で月約39,000円の差があります。
資格手当の差を比較すると、介護職員初任者研修で月額平均3,000円~5,000円、実務者研修で月額平均7,000円~8,000円、介護福祉士で月額平均10,000円、ケアマネジャーで月額平均15,000円です。ここに比較しただけでも、資格によってこれだけの差があります。
段階を経て資格取得をすることで、知識や技術を身に付けられキャリアアップや給与アップに繋がるということです。
キャリアアップの方法
介護職員初任者研修では、介護の現場で幅広く働くことができます。訪問介護事業所や特別養護老人ホーム、デイサービス等で、自分の希望する条件で働ける職場を選ぶことが出来るでしょう。
実務者研修ではワンランクアップして、訪問介護事業所ではサービス提供責任者になることができます。特別養護老人ホームや有料老人ホームでは、リーダーなど職員を指導する立場が適任になります。
介護福祉士では、現場のリーダーはもちろん施設によっては施設長やなどの管理職などが可能です。デイサービスでは、生活相談員の資格要件の中には介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉主事任用等の条件となっているので、必ず必要になります。介護福祉士の資格保持者を有している割合によって加算される条件もあるので、転職にはかなり有利になります。
ケアマネジャーの職場は様々です。居宅介護支援事業所、入居施設、包括支援センターなどです。老人ホームなどでは、ケアマネジャー業務はもちろんですが、管理職として様々な役職として施設全体をひっぱていくような立場になることも多くあります。
ケアマネジャーも人手不足な状況にあるので転職先に困ることはなく、ライフスタイルに合わせて条件を選ぶことが可能です。
まとめ
介護の資格の種類は様々あり、段階を踏んで取得することが可能です。仕事は重労働、給与が低いとマイナスなイメージを持たれがちですが、自分の頑張り次第で道は沢山あり、キャリアアップも給料アップも見込める魅力的な仕事です。
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