介護職に携わる方・もしくはこれから介護職に就職・転職しようとする方の中には、「介護職員初任者研修」の資格の取得を考えている方もいるのではないでしょうか。
今回はその「介護職員初任者研修」の資格が本当に必要なのか?というところについて書いていきます。
「介護職員初任者研修」の試験の難易度等を詳しく知りたい方はこちらの記事も併せて読んでみてください。

介護職員初任者研修の資格を持つ3つのメリット
求人数が増え応募の幅が広がる
まず1つ目ですが、資格を持っていることで、求人数が増えるということです。実際に求人情報などを見ても分かるのですが、介護職の求人の中には「初任者研修取得者優遇・歓迎」という条件が書かれている求人がかなり多くあります。もちろん、「未経験者OK」と書かれていることも多々ありますが、これは、現在介護職員の深刻な人手不足が原因で、有資格者限定などと言ってはいられ無い状況にあるからです。それでも有資格者・無資格者が同時に求人に応募した場合、当たり前のことかもしれませんが、有資格者の方が「有利」でしょう。
これは、有資格者の方のみが「出来る仕事」というのがあるためです。
有資格者と無資格者では出来る仕事と出来ない仕事がある
介護職の仕事の中には、資格を持っていないとできない仕事というのがあります。
まず、その前提として介護職の仕事内容をみてみましょう。介護職の仕事内容は大きく分けて次の2つがあります。
◆介護職の仕事内容
- 高齢者の身のまわりの世話をする「生活援助」
- 高齢者自身の世話をする「身体介助」
「有資格者」の場合は、上記の「生活援助」「身体介助」の両方を行うことが出来ます。一方、「無資格者」の場合は「身体介助」を行うことは出来ず、「生活援助」しか行うことは出来ません。
◆生活援助と身体介助
- 生活援助:洗濯・買い物・部屋の掃除・話相手・食事の支度など
→ 主婦のような感じで日常生活の身の回りの手伝いをする
- 身体介助:入浴介助・トイレ介助・食事介助・衣類の脱着・歩行、車椅子の介助など
→ 直接身体に触れて介助する
「介護」の仕事としてイメージするのは「身体介助」のほうではないでしょうか。介護職として働きたいと考えるのであれば、この身体介助が出来るようになるためにも、資格取得を目指していきたいところです。
また、出来る仕事と出来ない仕事の区別をされてしまうと、自分自身のキャリアにも繋がりません。いち早くキャリアアップを目指し、ワンランク上の「介護福祉士」などの資格も視野に入れているのであれば、資格取得はしておいた方が良いといえるでしょう。
給料が増える
「せっかく仕事をするのであれば、より多くの給料を貰いたい」と思う気持ちは誰にでもあることだと思います。介護職の場合は、上記で書いたように、有資格者と無資格者で出来る仕事が変わってくるので、それに応じて給料も変わります。給料の違いというのは務める会社により様々ですが、参考程度にいくつかの会社の応募要項に書かれている有資格者と無資格者での給料の違いを書いておきます。
◆求人情報(関東)の応募事項に書いてある給料額
- 有資格者正社員と無資格者正社員との給料の差額:10,000円〜20,000円ほど
- 有資格者アルバイトと無資格者アルバイトの時給の差額:100円〜400円ほど
ものすごく開きがあるかというと、そうではないと捉える方も多いかもしれませんが、年間では10~30万円ほどの差が出てきます。また、アルバイトの場合は、時給で400円の差がある場合もあります。
介護職員初任者研修を持たなくても良い?
無資格でも働ける
資格があれば就業、給料などの面で、断然有利なことは分かって頂けたと思いますが、「未経験者OK」と書かれている求人も多々あります。現在、介護職は深刻な人手不足になっているため、「猫の手を借りたい程忙しい」という介護系の会社は沢山あるのです。そのため、無資格でも就職はできるため、一旦就職して、経験を身につけた後に資格取得を目指すのもアリでしょう。未経験から始めるより、経験があった上で勉強した方が身に入りやすいということもありますので、絶対に「今すぐ資格がなくてはならない」ということではありません。
無資格のデメリットもありますが、資格がないと働けないような医者や弁護士とは違います。そのため、とにかく働き口を探していたり、介護職がどんな仕事なのか、間近で体験してみたい人などは資格を取る取らないを検討する前に働いてみても良いかもしれません。
資格取得する時間とお金がない
実は「介護職員初任者研修」の資格は、独学では取れません。その理由としては、「介護職員初任者研修」の受験資格を獲得するためには、130時間の講習を受けなくてはならないからです。この講習を受けて初めて受験資格が獲得でき試験に挑むことができるのです。最短で1ヶ月、現在働いたり何かしている場合はそれ以上かかります。もちろんその分のお金もかかりますので、「今すぐに介護職で働きたい、働かなくてはいけない」という理由がある人には無理があるかもしれません。
資格が取れたほうが就職の幅は広がりますが、時間とお金に余裕がないと資格を取ってから就職というのは難しいかもしれません。実際は、仕事をしながら資格を取得していくというのが現実的でしょう。
資格取得に関しては、専門の資格学校で講座を受講する必要があります。資格取得についてはこちらに書いているので、併せて読んでみてください。無料で資格取得ができる方法も載っています。

また、手っ取り早く資格と就職をしたい方は、こちらの記事をご覧ください。こちらにも無料で資格取得ができる方法も載っています。

余計な負担をかけられたくない
「介護職員初任者研修」の資格を取得しても「確かに給料自体は上がるけど、余計な仕事や責任が増すばかりで、それに見合った金額ではない」という話をする人もいます。そのため、あえて資格を取らないという選択をする方もいます。もしも、給料面やキャリアアップよりも、自分自身が身体介助をしたくなかったり、責任ある仕事や幅広い仕事をしたくない、あまり負担がかからない範囲で働きたい、というような気持ちが強いのであれば、資格取得は必要がないかもしれません。
しかし、介護の仕事は「高齢者の命を預かる責任のある仕事」ということは忘れてはいけません。資格を取得するかによらなくても、知識や能力の向上を心がけることは大切なことだといえます。
まとめ
「介護職員初任者研修」の資格は、持っていれば本当に役に立つ資格です。また、資格取得するまでの学習の中で介護に対する知識やスキルも増えます。
もし高齢者になって介護施設に入った時、「有資格者」と「無資格者」であればどちらが安心して身を任せられるかを考えれば、資格取得に意味があることだと思えるのではないでしょうか。
金銭的、時間的な制約がある中で取得しなければならない人が大半ですが、キャリアアップという意味でも、能力の向上という意味でも、ぜひ資格取得のチャレンジをしてみてください。
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