介護の仕事をしようと考えたときに、どのような資格があるかや、仕事の内容については、これまで何度か触れてきました。
そこで今回は、「介護職の職場」によって、どのように仕事の内容や給料が変わるのかということを中心に書いていきます。
「これから介護職に転職したいけど、転職先はどんな介護施設がいいの?」という方は、様々な介護施設を解説していきますので是非読んでみてください。
入居型の介護施設を就職先に選ぶメリット・デメリット
入居型介護施設の特徴
入居型の介護施設は、24時間体制で高齢者のお世話や介護をします。
これらの施設では、自立できている高齢者もいれば、要介護レベルの高い高齢者までおり、その高齢者達の「シーツ交換」「食事介助」「トイレ介助」「入浴介助」などをしてあげなくてはいけません。それなりの体力が必要とされる場合も多く、人並みの体力が必要とされます。
また、24時間体制をシフト制で行なっている施設が多いので、介護職員はそれに応じた時間に勤務しなくてはいけません。
入居型介護施設の勤務体制
基本は24時間年中無休なので、当然「日勤」「夜勤」の両方があり、休みも出勤時間もシフト制となっているため、働く時間や休みはバラバラになりがちです。一般的な会社でよくある「土日祝休み」や、大型連休である「お盆休み」「ゴールデンウィーク」「お正月」なども取れないことは覚悟しておいた方が良いと言えるでしょう。
パートやアルバイト、派遣などで雇われる場合には、こちらの希望を呑んでくれる場合もありますが、正社員として従事する場合は、ほぼ無理だと考えておいた方が良いです。
入居型介護施設で働くメリット
そんな入居型の介護施設で働くのに向いている人は次のような人です。
◆入居型の介護施設で働くのに向いている人
- とにかく時間や休みよりも稼ぎたい
- 体力には自信がある
- 色々な高齢者の方と接したい
- 沢山の人と触れ合うのが好き
“介護職で稼ぎたい”という方は、入居型介護施設がオススメです。入居型の介護施設は24時間年中無休なので「夜間勤務」や「休日出勤」も多くあるので、それなりの手当てが付きます。
特に夜間勤務は、日勤に比べ拘束時間は長くなるのですが、手当はそれに応じて高額になります。稼ぐことに重点を置く場合は、転職サイトを複数登録し、数ある会社からしっかりと比較することをオススメします。
転職サイトのオススメサイトは以下の記事に挙げていますので、気になる方は読んでみてください。

入居型介護施設で働くデメリット
逆に向いていない人は次のような人です。
◆入居型の介護施設で働くのに向いていない人
- 勤務時間に融通が効かない
- シフト制(早番・中番・遅番・夜勤)に対応できない
- 土日祝休み・大型連休を取りたい
- 体力面に不安がある
どうしても24時間体制年中無休なので、先ほどとは逆にこのようなデメリットも発生します。
「全然大丈夫!」という人には問題ないかもしれませんが、「家庭の事情がありどうしても」などという場合には転職エージェントや、応募先の施設に1度相談することをオススメします。
上記の条件を汲んでくれる可能性もありますが、正直正社員としての採用を希望する場合は、すべての条件を汲んでもらうことは難しいかもしれません。
デイサービス(通所介護)を就職先に選ぶメリット・デメリット
デイサービス(通所介護)の特徴
デイサービス(通所介護)では、高齢者がその施設に通所して来て、その高齢者を介護やお世話をするサービスです。
デイサービスを利用する高齢者は、比較的要介護レベルの低い高齢者が多いため、要介護レベルの高い介護施設に比べると、比較的業務内容も楽な傾向にあります。主としては、レクレーションやリハビリなどがメインにあり、高齢者と楽しみながら仕事ができる特徴があります。
デイサービス(通所介護)の勤務体制
デイサービスは通所型の介護なので、入居型介護施設と違い日勤のみです。24時間体制ではないため、夜勤もなく、勤務時間帯が大幅に変わるようなシフトが組まれる訳ではありません。基本的には勤務時間は朝から夕方にかけてになりますので、帰りが夜遅くになることも、よほどの緊急事以外は滅多にありません。
土日祝休みを採用している施設がほとんどです。また、気になる大型連休も各施設の方針により様々ではありますが、休みを取っている施設も多く見られます。
デイサービス(通所介護)で働くメリット
そんなデイサービスで働くメリットは次のようなものです。
◆デイサービスで働くメリット
- 日勤のみなので生活のバランスが取りやすい
- 土日祝の休みの所が多いのでプライベートも充実できる
- 大型連休も休める場所が多い
- 介護度合いが低い高齢者が多いので、比較的仕事が楽な部分がある
このように、一般企業とあまり変わらない勤務体制をとっている施設が多いので、仕事とプライベートの両立がしやすいです。
また、要介護レベルの低い高齢者が多い傾向にあるので、肉体的にすごく辛いということもあまりなく、楽しく高齢者の方達と触れ合うことができるでしょう。
事情があったり、プライベートを充実させたいという人にはオススメです。
デイサービス(通所介護)で働くデメリット
一方で、デイサービスで働くデメリットは次のようなものです。
◆デイサービスで働くデメリット
- 給料が低い傾向にある
- 介護職としてのキャリアが積めない
勤務体制に夜間勤務がなければ、土日祝・大型連休の出勤がない所が多く、更には要介護レベルの低い高齢者が多いという理由から、どうしても給料面では、入居型介護施設に比べ少なくなってしまいます。
ガッツリ稼ぎたいという人には、向いていないかもしれません。
訪問介護を就職先に選ぶメリット・デメリット
訪問介護の特徴
訪問介護を視野に入れている方に、まず最初に伝えておかなくてはならないことがあります。
訪問介護で働くためには「ホームヘルパー2級(現、介護職員初任者研修)」の資格が必須となります。正確に言うと、「無資格」でも身体介護以外の「掃除」「洗濯」「買い物」など簡単な雑用は出来ます。しかし、正直それでは仕事にならないのが現状で、給料面でもガクンと下がります。
無資格で訪問介護を希望する場合、ほぼお手伝いさんと変わらない状態なので、介護職を希望しているのに無資格で訪問介護の仕事につくことはあまりオススメできません。
もし無資格でも訪問介護をしたい場合は、転職しつつ無料で資格を取ることのできる転職サイトを利用することがオススメです。

他にも、「きらケア」でも介護職員初任者研修を取ることが出来るのでオススメです。
話を戻して、訪問介護の特徴は「介護を必要とする」高齢者宅に向かい、身の回りのお世話から、身体介護を、その高齢者宅で行います。
訪問介護の勤務体制
訪問介護は基本「夜勤」は無く「日勤」のみとなってます。
訪問介護は、時間制サービスとなっているので、サービスを依頼された高齢者のご自宅に行き、2〜3時間程度の介護業務を1日2〜3件回る形になります。
ただ、他の施設と決定的に違うところが、登録制で好きな時に仕事ができるような会社もあるということです(必須:会社により資格の条件も違う)。
もちろん正社員での求人もありますが、比較的アルバイトやパートの求人が多い傾向にあります。
訪問介護で働くメリット
◆訪問介護で働くメリット
- 日勤のみなので生活のバランスが取りやすい
- 雇用先によっては多少給料が増える
- 1人の高齢者相手なので、向き合って考えることが出来る
- 直行直帰ができる場合が多い
デイサービスと似ている所は多く、生活とのバランスが取りやすくなっています。
また、他の施設と違うところは、1回に1人の高齢者を相手にすることがほとんどなので、仲が深まったり、向き合って考えることができます。
大勢を相手にするより1人の人と真剣に向き合いたい、仕事とプライベートを充実させたい人にはオススメです。
訪問介護で働くデメリット
◆訪問介護で働くデメリット
- 給料が低い傾向にある
- 決められた時間内にサービスを終了させなくてはならない
- 各家のルールがあり、それに慣れるのが大変
- 周囲の人から教えてもらうことができない
訪問介護では、時間単位で依頼をされるため、その時間に全てを終了させなくてはならないというプレッシャーがあります。
更には各家庭によりルールも違い、物を置く場所も全て人それぞれです。このようなことから時として、依頼者に怒られたり不快感を与える場合もあるので注意が必要となってきます。
また、施設等の場合であれば、同僚がいるため、分からないことをどうしたらいいか相談をしたり教えて貰いやすい環境にありますが、訪問介護の場合は、介護のプロが自分だけしかいないため、基本的には自分で学んだり判断しなければなりません。
まとめ
介護職で働くと言っても様々な雇用形態や勤務内容があることが分かって頂けたのではないでしょうか。
何年も介護職員として働き、職場もいくつか変えていると分かってくるのですが、介護職の条件のバラつきは大きいです。福利厚生がしっかりしていて、給料面でも文句なしの所もあれば、思わず「とんでもない」と思ってしまうような所もあります。
そのため、自分の目的とするものが何かをしっかりとさせ、いくつもの求人情報の中から最適な職場を選ぶようにしましょう。
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