「介護職に就きたいけど、介護職って大変そうだなあ。」と思っている方は多いでしょう。
そこで、今回は介護職の中でも「サ高住」や「特養」の施設介護職員にスポットを当て、仕事において大変なことを書いていきます。
介護の仕事を始めてから、こんなことじゃなかったと思わないためにも、あえて「大変」な部分にフォーカスしてみました。もし介護職を望むなら事前に知っておいたほうが良い内容ですので、読んでみてください。
目次
サ高住や特養ってどんな場所?
まずは簡単にサ高住と特養について説明します。
サ高住とは「サービス付き高齢者住宅」の略で、「介護が必要な程では無いが、高齢者が安心に暮らせるような設計の住宅」となります。
特養とは「特別養老老人ホーム」の略で、65歳以上の要介護3〜5と認定された高齢者達を受け入れる公的な介護サービス施設です。
どちらも入居される方は、高齢者の方達であり、そして介護や支援を必要とする方達です。入居者と一口に言っても、実際には介護を必要とする度合いは入居者の状態によって様々です。
働く先の介護施設がどの程度の症状の方まで受け入れるのかによっても違いますが、1から10まで介護をする必要がある人から、ほとんど介護が必要でない人まで、何かしら介護や支援が必要な方達がいます。
慣れるまで大変だった介護内容
トイレ介助(トイレのお手伝いをする事)
入居者の症状は、足が不自由だったり手が麻痺していたりとそれぞれ異なります。そのため、1人でトイレに行くことが出来ない方もいます。1人でトイレに行くことが出来ない方には、介護職員がトイレに連れて行ってあげて用を足すまで、見守っている必要があります。
介護職で働き出したばかりの人は、この業務が苦手だと感じる場合が多いでしょう。慣れるまでに時間がかかる人も少なくはありません。
入浴介助(入浴のお手伝いをする事)
これも先ほど書いたように、入居者の中には1人で入浴が困難な方がいます。そのような方に対しては入浴のお手伝いをします。その場合は、入浴をただ見守るだけでは無く「髪の毛を洗ってあげる」「身体を洗ってあげる」ということをします。
他人の裸を見たり、触れたりすることに抵抗感があれば、これも「トイレ介助」同様慣れるまでに時間がかかるでしょう。
コール対応(入居者さんからの呼び出し)
「コール」とは入居者さんからの呼び出しのことで、病院でいうところのナースコールです。
このコール(呼び出し)が鳴らされるのは日常茶飯事です。本当に介護が必要なコールの場合もあれば、そうでない場合もあります。コールがあるたびに、あちこちの部屋を訪ねないといけないので、肉体的にも精神的にも慣れるまではハードでしょう。
辛抱強くないとできない仕事
介護職はガテン系の仕事!体力勝負の場面もある
介護職は肉体的にハードな仕事です。入居者の「トイレ」「お風呂」「食事」「散歩」などのお世話をしなくてはいけません。事務作業で座るような時間は少なく、休憩時間以外はほぼ立ちっぱなしです。
それも、ただ立っていれば良いという訳ではなく、入居者自身を立たせる、座らせる、移動させる、ということもしなくてはいけません。その際は入居者の体重が全てかかることになります。
体重も人により個人差がありますし、どうしても1人では無理な場合などもあります。この様な仕事がほぼ毎日続く訳ですから、体力はある程度必要だということを知っておいてください。
入居者からの暴言や暴行
「職員が入居者に虐待する」という話しをテレビや新聞で目にしたことがある人は多いでしょう。しかし実際には、職員が入居者に暴行や暴言を受けることもあります。実際に、ワガママが通らないと暴れ出した入居者を押さえにいったところ「噛み付かれた」ことがありました。
ニュースで報じられるのは、人々が興味を引く問題が多く、「介護虐待」ばかりがフォーカスされますが、その逆もあるということです。もちろんこの様なことをする入居者は稀で、多くの人に当てはまる訳ではありません。
実際に2016年に介護紹介サービス会社が介護職員100人にアンケートを取った結果「98%」が入居者に何かしらの「暴言」「暴行」を受けたことがあると答えていることも事実です。
それ以外にも、プライドの高い入居者の方で「してもらう」ということに抵抗がある人などもおり、そういう方に対して少しでも言葉を間違えると暴言を吐いてきたりすることがあります。人と人のコミュニケーションなので、とても難しい面があります。
こういったことが起きた場合は、「介護長」や「施設長」などに相談して何かしらの対処をしてもらうようにしましょう。
人の死に直面しなくてはいけない
介護職を続けていると、必ず向き合わなくてはならなくなるのが「入居者の死」です。
人の死に直面する仕事は、ある一部の職種を除いて通常ではなかなかありません。介護施設では入居者が高齢ということもあり、いつその様な状況になってもおかしくはないのです。
これはメンタル面でかなりのショックを受けてしまうこともあります。「今まで長い時間一緒に過ごした」「その人が大好きだった」と、人と人との付き合いですから当然感情移入してしまうことも多々あります。
そうで無くても「身内の死を思い出した」「知人の死を思い出した」「ペットの死を思い出した」など、人の死に直面してしまうと無感情のままで居られることは出来ず、様々な事を思い浮かべてしまうものです。
それでも切り替えて仕事はしなくてはいけません。決して多くはないですが、このような場面に遭遇することは覚悟しておかなくてはいけません。
厳しい仕事の反面、介護職をやって良かった事
思った以上に給料面は悪くない!夜勤の手当は高額な所も
現在、介護職では深刻な人手不足、賃金が安い、などとニュースなどで言われていますので、あまり良イメージがついていないかもしれません。
確かに、現役で介護職で働いている方の中には、仕事内容のわりには給料が少ないと感じている方も少なくはないのも事実ですが、求職の際に職場をしっかりと選択をすれば、それなりの給料は貰えます。「介護職の平均給料」の統計でも出ているのですが、月給で25万円前後の支給は出ます。それに加え夜勤の勤務が出来るのであれば、1日1.5~2万円前後の支給がでる会社もあります。
どんな職場であれ、しっかりと選び納得して仕事をすることが重要です。
入居者と分かり合えた時の喜びは大きい
介護職では勤務中ずっと人と接していなくてはいけませんので、当然人間関係にモヤモヤしてしまうこともあります。ワガママな高齢者の方も居るため、時として悪態をつかれたり、暴言も吐かれたりします。
しかしその分、入居者と分かり合えた時の喜びは非常に大きく、「良かった」と思える瞬間となります。お互いに溝があったからこそ、分かり合えた時の喜びが倍増する訳です。
介護職は人と人との繋がりを実感させてくれる仕事なので、こういった面では凄くやり甲斐のある仕事です。
まとめ
施設の介護職員の大変さについて、色々と書いてきましたが、この現状を無視しては介護職に従事することは難しいでしょう。もし介護職へ転職希望しているのであれば、こういったこともあるということは頭の片隅に置いておくと良いのではないでしょうか。
今回の記事では、大変なことや辛いことにフォーカスしたので、ネガティブな印象を持ってしまったかもしれません。しかしそれ以上に、感動や喜び、やりがいも多い仕事です。介護の仕事をする上で、参考になれば幸いです。
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