皆さん、「サ高住」って知っていますか?
「サ高住」は高齢者住宅の種類の1つですが、最近、新聞やニュースでも目にする機会が多くなったので、知っている人もいるでしょう。しかし、実際にはどのようなサービスを受けられるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
実は「サ高住」というのは、介護サービスとは別に分類されるものです。そこで今回は「サ高住」について詳しく解説していきます。
目次
サ高住で受けられるサービスの種類は?
サ高住で必ず行っているサービス
サ高住では入居している高齢者の方が、必ず受けられるサービスが2つあります。
- 安否確認・見守りサービス
- 生活相談サービス
1つ目の「安否確認・見守りサービス」についてです。これはサ高住スタッフが、利用者の部屋を訪問して安否の確認をするサービスです。最低1日1回は行わなければならず、施設によって回数にはばらつきがあります。安否確認をするタイミングのパターンとしては、食事の際に確認をするパターンや朝食前に確認を行うパターンが多い傾向にあります。
サ高住はそれぞれ個人の部屋なので、スタッフは用事も無く居室に入ることはありません。部屋の外からは中の様子が分からない為、居室で急変が起こった時にすぐ対応できるように安否確認のサービスをするよう定められています。
続いて2つ目の「生活相談サービス」についてです。サ高住スタッフは介護職員では無いので、ここでの生活相談というのは介護サービスに当てはまらないものになります。例えば外出するのにタクシーを呼んで欲しい、食事サービスを提供している施設で食事を部屋まで持ってきて欲しい、といったサ高住で生活するにあたっての困りごとに対しての相談になります。
部屋を掃除して欲しかったり、買い物に付き添ってほしいという要望になると介護サービスに含まれます。
サ高住によっては受けられるサービス
必ず行わなければならない訳ではありませんが、より安全に過ごせるようにする為、プラスのサービスを行っているサ高住もあります。その中でも行っていることが多いサービスを2つ紹介します。
- 緊急時対応サービス
- 食事提供サービス
まず1つ目の「緊急時対応サービス」についてです。安否確認時以外にも緊急時にはすぐに駆け付けて対応して貰えるようにするサービスです。居室にあるナースコールから連絡し、有事の際にはすぐに対応できるようにして貰います。
緊急の際に救急車を要請したり、家族への連絡などもサービスに含まれています。安否確認した際に異常があれば上記対応を行うことになりますので、実質的にほぼ全てのサ高住で行われているサービスになるのではないでしょうか。
続いて2つ目の「食事提供サービス」についてです。施設で食事を用意するサービスになります。食事サービスがある施設は厨房を併設していることが多いですが、中には外注で配達してもらう施設もあります。毎食ごとに注文する場合が多いので、朝昼は施設で食べて夜だけ外食といったことも可能です。
スタッフとしては食事サービスを頼んだ方の確認をして、時間になっても来なければ居室まで声をかけに行くといった業務があります。また食事を摂りにきた利用者に対して、配膳するのも仕事に組み込まれている場合が殆どです。
サ高住に掛かる費用は何があるの?
入居するときに必要な費用
サ高住に入居時にかかる費用はどのようなものでしょうか。以下に、サ高住に入居する費用を挙げました。
- 敷金・礼金
- 保証金
- 入居一時金
まず1.のように、入居時には敷金・礼金を払う必要があります。これは普通の賃貸マンションを借りる時と同じです。施設によって金額は異なりますが、大体賃料の2か月程度の施設が多いです。
続いて2.についてですが、入居した後で月額の利用料が支払えなかった時の為に、保証金を預ける必要があります。保証金はあくまで月額利用料が払えなかったときに引かれるものなので、退去まで毎月払っていれば全額返金されるでしょう。
また3.のように、施設によっては終身まで利用することを前提に考え、入居者の平均余命などを参考に設定された入居一時金を支払う場所もあります。想定される居住期間は施設によって違いがある為、入居する前に確認が必要です。
一時金を除いて、入居時に必要な平均金額は23万円程度になりますが、中央値は10万円程度なので金額にこだわればローコストでサ高住に入居も可能でしょう。
月々かかる費用
続いて、サ高住で月々にかかる費用を挙げます。
- 賃料
- サービス費用(管理費)
- 共益費
- その他サービス費用
まず1.についてですが、サ高住は一般のマンションやアパートと同じであり、賃料を払う必要があります。
次に2.についてですが、サ高住では賃料とは別にサービス利用料(管理費と呼ぶ場合もある)が必要になります。これは必須サービスである安否確認と生活相談サービスの場合でも例外なく発生します。賃料が安くても、必須サービス料が高めに設定されていればかかる費用は大きくなるので、賃料以外の利用料はどうなのか調べておくと安心です。
続いて3.についてですが、水道光熱費は施設によっては固定での支払いとなっていて、共益費としてまとめられている場合があります。
最後に4.についてですが、食事サービスがある施設ではほぼ確実に別料金になります。ただし1日いくらではなく1食いくらの場合が殆どなので、食べたい時だけ利用するという使い方も可能です。
他の施設との大きな違いは?
自由のある生活が保証される
他施設の場合は介護付きサービスということで、食事や入浴の時間は勿論、出かける場合にも介護員が必ず付き添い、行動に制限が掛かってしまいます。安全面は保証されますが、制限されるのが煩わしいと感じる利用者も多いくいます。
サ高住の場合、あくまで住宅を利用しているだけなので何時どこで何をしようと本人の自由です。勿論、命に係わる危険性があることに関しては介入がありますが、普通に過ごす分には制限なく暮らしていくことができます。
適切なサービスを受けやすい
通常の訪問介護であれば訪問サービス以外で会うことがないので、サービス外での異変に気付くのが遅くなる可能性があります。しかし、サ高住では建物内に事業所がある場合が殆どなので、スタッフはフロント業務や居室外での生活をとおして利用者の行動を見ることができます。
スタッフが変化に気づきやすい環境なのでスタッフから家族へ連絡したり、サ責やケアマネに報告することで早期に介護サービスの見直しを進められます。
まとめ
サ高住は安心できる生活環境、自由のある毎日、自分でサービスを取捨選択できるのが特徴です。まだまだ実家でも生活できるけど、これからのことを考えると不安と思う方におススメのサービスになります。
また高齢者が家族と同居していない場合も多いでしょう。家族からすると、1人暮らしの場合は何かあった時に不安ですが、サ高住に住んでいればある程度は安心できるはずです。
そういった状況においては、サ高住を検討してみても良いかもしれません。
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