介護をしていると、どうしても用事や体調などで面倒を見られない時があります。
人間生身の体ですから仕方ありませんし、積もり積もった介護疲れから体調を崩してしまっては大変です。しかし介護が必要な高齢者を持っていると、そんな万が一の時に一時的に誰が面倒を見るのかと問題が生じます。
そんな時の強い味方が「ショートスティ」です。
そこで今回はショートスティの役割や利用方法について説明していきます。
目次
ショートスティってなに?
ショートスティとは?
在宅介護をしていると、家族の精神的・肉体的負担はとても大きいです。また外出などで一定の期間だけ、介護者の世話をできない時もありますね。
そのような時に活用できるのが、「ショートスティ」です。「ショートスティ」という言葉からも分かるように、短期間の宿泊ができます。これは介護する家族の代わりに一時的に預かりお世話をしてくれる大変便利なサービスです。
一般的に介護保険でサービスを利用できるのは65歳以上の方で、「要支援」や「要介護」と認定された人達に限られます。
またショートスティは介護保険が適用される施設と適用外の施設があるので、利用の際には気を付けましょう。
ショートスティってどうして必要なの?
在宅ケアをしている家族だって人間ですから、介護疲れも出ますし日頃のストレスから体調を崩すケースが多くあります。また冠婚葬祭や出張の時、子供の学校などで、どうしても面倒を見られない時もあります。
他にも、家族旅行などに行くこともあるでしょう。
そういった時に、在宅介護をしていた場合、要介護者を介護する人間がいなくなってしまいます。仮に軽度の要支援状態だったとしても、1人で生活するのは難しいですし家族も心配です。
一時的に介護を任せたいというニーズに応えるべく、短期間だけ施設に預けて介護や面倒を見てもらう、ショートスティが誕生しました。
ショートスティの利用方法や料金は?
ショートスティの利用方法
介護保険を利用するもしくはしないかによって、申し込み方が異なりますのでそれぞれ見ていきましょう!
◆介護保険を利用するケース
要支援者⇒地域包括センターに連絡
要介護者⇒担当のケアマネージャーに連絡
ケアマネ等がプランを作成し、施設に連絡をした上で空き状況をチェック
サービス内容が提示されるので確認し、必要に応じて施設を見学
納得した上で契約、サービス開始
◆介護保険を利用しないケース
ショートスティを行なっている有料老人ホームに問い合わせる
自分で施設の空き状況の確認
サービス内容が提示されるので確認し、必要に応じて施設を見学
納得した上で契約、サービス開始
施設の種類
ショートスティを利用できる施設は、以下の2つの種類があります。
- 併設型
- 単独型
まずは1.の併設型です。これは、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などに併設されているタイプです。施設の中の部屋に宿泊します。特別養護老人ホームは人気があるため、予約が取りにくいのが難点ですが、利用料金は安めです。
2.の単独型は、ショートスティのための施設です。利用者全員が、ショートスティなので併設型よりストレスが少ないのが特徴です。
介護保険適用と適用外の違い
介護保険適用となるショートスティには、以下の2種類があります。
- 短期入所生活介護 → 日常生活のサポート
- 短期入所療養介護 → 医療介護が必要な人を支援
1.の具体的な施設は、「特別養老老人ホーム」、「老人ホーム」などの福祉施設です。一方で、2.の施設は「介護老人保健施設」や「病院」です。
介護保険適用外のケースは、「有料老人ホームサービス」などがあり、有料で介護を受けることです。これは全額自費となるので、自立して生活できる一般のお年寄りから要介護5の方まで誰でも利用できます。
また必要なサービスに応じて施設やプランを選ぶことができます。このようにショートスティには介護保険の有無によって2パターンに区分できます。
しかし要介護や要支援の人たちやご家族は、できるなら介護保険を適用し自己負担額1割で利用しようと介護保険適用となる施設を選ぶので、2、3ヶ月先まで予約で思うように行かなかったという話をよく耳にします。
その為、もし事前に予定が分かっている場合は、できるだけ早めに予約しスムーズに進むようにしましょう。また緊急性を要する時には、柔軟に有料介護施設を利用することも念頭に置くことが大切です。
料金はいくらかかるの?
ショートスティの利用料金はどの程度かかるのでしょうか。はっきりとした金額が分かると利用しやすいですよね。しかし残念ながら要介護状態のレベル、施設や部屋の違い、介護保険の有無やサービス内容によってショートスティの料金は大きく異なります。
部屋自体は、保険適用の場合、500円~2,000円程度で利用できますが、それ以外のサービス等の費用がこれに加算されていきます。
平均相場では、特別養老老人ホームのショートスティの場合、最終的な保険適用後の自己負担金額が2,500円~6,000円程度となっています。
引用:『ショートステイ(短期入所生活介護)とは?料金や活用法について』
また介護保険適用外の有料施設の場合だと、10,000円〜20,000円が相場です。
こうして大雑把に見ても介護保険を使わないケースだとかなり負担が大きく、連泊する場合だと経済的負担がとても大きいので注意が必要です。
ショートスティって何をするの?
ショートスティでどんなことをするの?
ショートスティでは、集団行動をとるため、時間に沿っていろいろなプランが立てられています。
◆ショートスティでのプラン例
健康体操、折り紙、カラオケ、おやつ
これらの他にも、理学療法士によるリハビリを積極的に取り入れている施設があったりとその内容は、多種多様です。
またプランは入居者全員で行う場合が多いです。普段の生活で1人もしくは家族としか接しない高齢者にとっては、若干のわずらしさを感じるかもしれません。
しかし逆に、社会に参加し刺激を得る良い機会にもなります。また、同世代の方とコミュニケーションを取るきっかけにもなります。時にはこのようなショートスティを利用すると、高齢者にもその家族にとっても大きなメリットとなると言えるはずです。
ショートスティ先をどうやって選べばいいの?
いざという時に困るのが、どのように施設を選べばいいのかです。まず当然ですが、要介護もしくは要支援者の場合は介護保険適用となる施設をできるだけ選びましょう。また自宅まで職員が送り届けしてくれるサポートがあると家族の負担を少しでも軽減できます。
当然ですが施設によってサービス内容や部屋の綺麗さなどが違います。また職員や施設の雰囲気などもあり、どの施設が良いかは、各々の好みによります。
その為、利用までに時間がある場合は、事前に一度施設を訪問し室内や雰囲気を見学してみるのが良いでしょう。そうすることで、利用してから失敗だったと感じるリスクを減らすことができます。
まとめ
ショートスティを利用するお年寄りは、年々増加しています。時には介護する側が息抜きをすることも必要です。
笑顔で介護を続けるために、そして高齢者の社会参加のためにも上手にショートスティを利用していきましょう!


【介護転職サイト】ランキングBest3!
第1位 きらケア
![]() |
求人数も多く、登録必須のサイト!! |
第2位 かいご畑
![]() |
転職すると介護資格が0円で取得できる!! |
第3位 スマイルSUPPORT介護
![]() |
業界トップレベル!求人数10万件! |
番外編 きらケア介護派遣
![]() |
介護派遣に特化!資格支援制度もあり! |
この続きは下記の記事に詳しく書いています。こちらも参考にしてみてください。
