高齢になると、以前のように食事作りや買い物にさえ行けなくなる人が多くなります。
ですが、生命を維持し健やかな毎日を送るために食事は必要不可欠です。近年では、そのようなお年寄りのために食事サービスが広がりつつあります。
そこで、今回は食事サービスの内容や利用方法などについて詳しくご紹介します。
目次
食事サービスってなに?
食事サービスとは
「食事サービス」と一言にまとめられてしまいますが、その内容は様々です。そこで、具体的にどのようなサービスがあるのか見ていきましょう。
◆食事サービスの内容
- 食事の買い物を代行してもらう
- 食事の調理をお願いする
- 調理を一緒にサポートしてもらう
- 食後の皿洗いなどの片付けを依頼する
- 食事を宅食業者や市町村の支援センターなどにお願いする
どの食事サービスを生活の中に取り入れるかは、利用する高齢者次第です。しかし、「楽だから!」という理由のみでサポートを受けるのは考えものです。
すでにできなくなってしまった家事ついては、筋力や体力の低下があるので仕方ありません。ですが、できることは可能な限り自分で行うという前向きな考え方が、高齢者の健康維持のために必要ですし、認知症予防につながります。
食事サービスってどうして必要なの?
食事を作る作業は、以下の5つの行動に分けられます。
- 買い物に行って食材を購入する
- 購入した食材を自宅まで運んでくる
- 調理の下ごしらえをする
- 調理をする
- 後片付けをする
健常者であれば「少し疲れたな」と言うくらいの軽い作業です。しかし体力的に衰えている高齢者には、いずれもとても重作業ですし、思ったように体が動かない方が非常に多くいます。
そのようなお年寄りの現状の健康を維持しながら安全に安心して過ごしてもらうための支援サービスとして食事サービスが、一般的に普及しました。
食事サービスは介護保険が適用できる?
介護保険でまかなえる食事サービス
食事サービスは、ジャンルがいろいろあるため内容にとっては、介護保険適用外となってしまうケースが多くあります。せっかく高い介護保険を支払っているのですから、できるなら介護保険内でうまく利用したいですね。
そこで介護保険適用となる食事サービスについて一緒に見ていきましょう!
◆介護保険適用内の食事サービス
- 訪問看護で食事を食べる補助をしてもらう
- ディーサービスおよびショートステイで食事の世話をしてもらう
- 嗜好品(タバコなど)以外の最低限の日用品の買い出し
- 食事の調理をお願いする(一緒に調理する場合も含む)
- 誤嚥や窒息防止のために食べるのを見守ってもらう
ただし、介護保険を利用できるお年寄りは、国から介護支援が必要と認定された要介護者だけです。なので、体力的にきついと感じているケースでも要介護者に認定されないとサポートは受けられません。
介護保険適用外の食事サービス
介護保険で適用外となるのは、ズバリ「食費」です。なのでショートステイなどの介護支援施設で食事をしたい際には、食事代として別途徴収されます。また、自宅でヘルパーさんの助けを借りて食事をするケースでも、食費は適用外です。
さらに、介護保険はあくまでも受給者にのみ利用できるサービスなので、同居している家族の食事作りは適用されませんし、宅食について一部例外を除き適用外です。
宅食サービスについて考えよう!
市町村によってお得な宅食サービスがある
他人が台所に入るのは、正直良い気持ちはしません。まして高齢者ですから「他人に台所に入られたくない」という方が、予想以上に多くいます。特に「台所は女の城」と言うだけあり、女性の高齢者はその傾向が強いです。
そのような方にとって「宅食サービス」は、強い味方です。
しかし、前述したように「宅食サービス」も介護保険適用外です。ただし、市町村によっては、次のようなケースがあります。
- 宅配交通費のみを「生活援助型配食サービス」で利用できる
- 市町村特別給付対象の配食サービスがある
適用できるかは、お近くの市町村役場にお問い合わせください。
ただし、市町村でこのような宅食サービスを実施しているケースはまだ少ないです。また当然ですが、要介護者でないと支援を受けられません。
高齢者の食の自立支援サービス
高齢者の食の自立支援サービスを実施している市町村は、比較的多くあります。これは、65歳以上のシニア世代であれば、要介護認定者以外の一般の方が、市町村で行なっている宅食サービスを利用できる制度です。
サービス内容の程度や利用できる条件は、住んでいる地域によって違いますので、こちらについても最寄りの市町村役場にお問い合わせください。
民間の宅食サービス
民間で宅食サービスを行っている企業は、思いのほか沢山あります。ただし、公的補助が一切ないので負担額が大きくなってしまうというデメリットがあります。
一方でメニューが豊富なので、自分が好きな献立を選べる楽しみや要望に応じてくれる場合があります。また、曜日によってはキャンセルしたりと融通が効く点がメリットです。
宅食サービス会社の選び方
宅食サービスは、次の2つから選択することができます。
- 市町村の提携先業者を利用して公的補助をうまく活用する方法
- 民間業者を利用する方法
この2つのうち、どちらを選ぶべきでしょうか。また民間の宅食サービス会社を利用する場合には、どの会社を選んだらいいのか悩み所です。
正直いつまで宅食サービスを続けるのか分かりませんし、毎日のことだけに食費もバカになりません。このようにサービスの質よりもコストを考える方でしたら断然、公的補助を受けられる宅食サービスが、おすすめです。逆に資金的に余裕があり、食に強いこだわりのある方には、民間業者をおすすめします。
さらに、民間業者を選んだ方は、企業にとって味付けが全く違いますし、食材へのこだわりも異なりますので「お試し期間」を利用して食べ比べしてください。
そうすることで好みの味付けやが分かりますし、食への取り組みについてもほぼ把握できるはずです。
まとめ
食事サービスは、とても多岐に渡る言葉です。しかし、高齢者の食事をサポートする面でいずれのサービスも欠かせません。
長い面でサービスを受給することを考えて介護保険、自治体のサービスを上手に活用してコスパ良く質の高い食生活を送りましょう。
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