介護支援専門員(ケアマネージャー)を知っていますか?
高齢化社会の中で、ニュース等で、言葉くらいは聞いたことがあるかもしれません。しかし、実際にどのような仕事をしているのか、詳しく分かる人は多くないでしょう。
そこで今回は、介護支援専門員(ケアマネージャー)の仕事について、説明します。
目次
介護支援専門員(ケアマネージャー)の仕事とは
ケアマネージャーってどんな仕事?
ケアマネージャーとは、介護保険法において、以下のように定義されています。
◆ケアマネージャーとは
要介護者等からの相談に応じ、要介護者等がその心身の状況等に応じ適切なサービスを利用できるよう市区町村、サービス事業者等との連絡調整等を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識・技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けたもの
居宅介護における主なケアマネージャーの業務は、次の4点です。
- ケアプランの作成、評価
- 介護保険関係の申請業務、要介護認定業務
- 給付管理関連業務
- 相談業務
1.ケアプランの作成、評価
利用者様の心身の状態、本人・家族の希望、家族等の介護力等は把握(アセスメント)し、目標を設定し、どのように本人を支援していくか計画を立てます。これをケアプランと言い、これにより介護サービス(デイサービスやホームヘルパー等)が提供されます。サービス開始後は、毎月1回は利用者の自宅を訪問し、状態の把握(モニタリング)をし、ケアプランにおける目標達成状況を評価します。
2.介護保険関係の申請業務、要介護認定業務
介護保険サービスを受ける為には、要介護認定申請等の書類作成や申請業務が必要です。これは本人や家族でも可能ですが、ケアマネージャーが代行するケースがほとんどです。また、市町村からの委託を受け訪問調査(面談にて所定の項目における要介護者の状態を把握)を行うこともあります。
3.給付管理関連業務
利用票の作成、交付という仕事があり、毎月のサービスの利用予定や料金等が記載された利用表を作成し、交付します。また同様に提供表の作成、交付という仕事もあり、サービス事業所向けに、利用表と同じ内容でサービスの提供書面にて依頼する提供表票を交付します。更に、毎月のサービスの利用実績を集計し、介護給付費請求書・介護給付費明細書・給付管理表という帳票を作成します。
4.相談業務
要介護者や、要介護者を常日ごろ介護している家族からの相談に乗ったり、苦情等がある場合には苦情が解決できるようにサポートします。また、サービス事業所から相談を受け、サービスの調整や利用者との橋渡しをすることもあります。
ケアマネージャーに必要な資格
ケアマネージャーとして働く為には、年に1回実施される「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、研修を受ける必要があります。
研修終了後、介護支援専門員証の交付を受けて初めてケアマネージャーとして働くことが可能になります。
ケアマネージャーって稼げるの?
給料(月収、年収)はいくら?
厚生労働省の『平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果』では、ケアマネージャーの平均月給350,320円(常勤)となっています。
※平均給与額は、基本給(月額)+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)で算出されたものです。
介護支援専門員資格取得者の中で就労経験として多い、介護職員の平均月給が常勤で300,970円なので給料は高めな印象を受けます。
募集求人はあるの?
求人募集数は多く、常勤・非常勤ともに多くの求人があります。就業場所や就労時間等の希望も考慮されることが多く、就業しやすい仕事です。
仕事のやりがい
やりがいを感じるとき
先ほど、介護支援専門員の主な業務としてケアプランの作成と評価をご紹介しました。介護支援専門員として働いていて一番やりがいを感じる時は、自分作成したケアプランで支援を開始し、利用者様の状態が改善したり、本人・家族の希望が実現できたことを実感した時です。
要介護者の方は高齢の方や重度の障害を抱えている方も多く、取り巻く環境も様々です。ケアプランを作成し、サービスを開始したからといってすぐに状況が改善することばかりではありません。ケアプランを見直したり、本人・家族と面談を重ねたりし試行錯誤を重ね、改善が実感できるまでに時間がかかることもあります。
しかし、モニタリングをして改善を実感できたり、本人・家族から前向きな言葉を聞けるととても嬉しく、介護支援専門員としてのやりがいを感じます。
大変だと感じること
ケアマネージャーの仕事、利用者や家族、サービス事業所との信頼関係が大切です。信頼関係を気付く為には、利用者や家族のお話しをしっかりお聞きする必要があり、長時間の面談が必要な時もあります。
また、利用者支援を円滑に行う為には、サービス事業所のことを良く知り、顔の見える関係を作ることも大切です。しかし、ケアマネージャーは、記録や帳票の整備も行わなければならず、業務の効率化が大変です。
まとめ
ケアマネージャーは、介護職の中でも給与が高く、待遇面では魅力的です。その分、仕事は覚えることも多く、対人援助なので悩むことも沢山あります。しかし、これまでの業務の経験を生かすこともでき、やりがいのある仕事です。
日本は超高齢化社会に突入していますので、今後、ケアマネージャーの役割はますます重要になっていくでしょう。
もし、ケアマネージャーの資格取得やこの業界への転職を考えているのであれば、是非一緒に頑張っていければと思います。


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